
ある日ふと壁を見たら、小さな穴が開いていた。触ってみるとなんだか柔らかい感じがする。もしかしてシロアリ?と不安になりますよね。
実は、シロアリが壁に穴を開けるのは被害がかなり進行しているサインなんです。壁の内部で木材を食べ尽くしたシロアリが、外へ出るために穴を開けることがあります。空洞音がしたり、壁紙がへこんだり、不自然な土が付着していたり、こういった症状が見られたら要注意かなと思います。
シロアリは建物の耐震性を著しく低下させ、最悪の場合は倒壊のリスクさえあります。でも早期発見できれば被害を最小限に抑えられますし、適切な駆除と補修で建物の安全性を取り戻すことも可能です。
この記事では、シロアリが壁に穴を開ける理由から確認方法、そして駆除や補修までの対処法を詳しく解説していきますね。
ポイント
- シロアリが壁に穴を開ける理由と被害の仕組み
- 壁のシロアリ被害を確認する具体的な方法
- 外壁からのシロアリ侵入経路と予防策
- シロアリ駆除の方法と補修費用の目安
シロアリが壁に穴を開けるのはなぜ?被害の実態と対処法
シロアリが壁に穴を開けている状態は、実はかなり深刻な被害のサインです。ここでは、なぜシロアリが壁に穴を開けるのか、その理由と仕組みを詳しく見ていきましょう。
シロアリが壁に穴を開ける理由と仕組み
シロアリが壁に穴を開ける最大の理由は、壁の内部にある木材を食べ尽くして空洞化させた結果なんです。
シロアリは木材に含まれるセルロースという成分を主食としています。住宅の壁の内部には柱や間柱といった木材が使われていることが多く、シロアリにとっては格好のエサ場なんですね。
内部から食害が進む仕組み
シロアリは基本的に木材の内側から食べ進めていきます。そのため、表面の壁紙やクロスは残したまま、内部だけがスカスカになっていくんです。被害が進行すると、木材の強度が失われて空洞化し、最終的には外部に穴が開くことがあります。
また、シロアリは石膏ボードそのものは食べないのですが、その先にある木材を目指して障壁となる石膏ボードに穴を開ける力を持っているんです。特にヤマトシロアリやイエシロアリといった種類は、壁の内部で蟻道と呼ばれる土のトンネルを作りながら移動します。
シロアリが壁に穴を開ける主な理由
- 内部の木材を食べ尽くして空洞化した
- 外部へ出るための通路を確保する
- 壁の裏から土を盛って蟻道を作る
- 石膏ボードの向こう側にある木材を目指す
通路確保と蟻道の構築
シロアリは乾燥に弱い生き物なので、移動する際には土や排泄物を使って蟻道というトンネルを作ります。壁の内部を移動するシロアリは、この蟻道を壁の隙間や穴に沿って作っていくんですね。穴の周辺に不自然な土や泥のようなものが付着していたら、それは蟻道の一部かもしれません。
被害が拡大すると、壁自体が変形したり、ひび割れたり、最終的に穴が開くこともあります。こうなると建物の耐震性が著しく低下し、地震などの災害時に倒壊のリスクが高まってしまうんです。
シロアリがいる家の特徴と見分け方
シロアリがいる家には、いくつかの共通した特徴があります。早期発見のためにも、これらのサインを知っておくことが大切ですね。
羽アリの発生
4月から7月にかけて、家の中や周辺で羽アリを見かけたら要注意です。シロアリは繁殖期になると羽アリとなって飛び立ちます。特にヤマトシロアリは4月から5月、イエシロアリは6月から7月に羽アリが発生することが多いんです。
羽アリを室内で発見した場合、建物のどこかに巣がある可能性が高いと考えられます。黒い羽アリはクロアリの可能性もありますが、白っぽい体で羽が4枚とも同じ大きさなら、それはシロアリの羽アリですね。
蟻道の存在
基礎や壁、柱などに茶色い泥状の線が見られたら、それはシロアリの通り道である蟻道かもしれません。幅は5mmから1cm程度で、指で触ると硬い感触があります。蟻道を見つけたら、すでにシロアリが活動している可能性が極めて高いです。
蟻道を見つけたときの注意点
蟻道を見つけても、自分で壊したり触ったりするのは避けましょう。シロアリが警戒して別の場所に移動してしまい、被害の全容がわからなくなることがあります。発見したらそのままの状態で専門業者に相談するのがベストです。
床や畳のきしみ、フカフカ感
床を歩いたときにギシギシときしむ音がしたり、畳がフカフカと沈む感じがする場合、床下の木材がシロアリ被害を受けている可能性があります。健全な床は固くしっかりしているものですが、内部が空洞化すると強度が失われるんです。
湿気が多い環境
シロアリは湿った環境を好みます。特に以下のような条件が揃っている家は要注意ですね。
- 床下の換気が悪く、湿気がこもりやすい
- 過去に雨漏りや水漏れがあった
- 浴室の湿気がすごく、結露やカビが発生する
- 家の周辺に水たまりができやすい
- 庭に古い木材やダンボールを地面に直接置いている
これらの条件に当てはまる項目が多いほど、シロアリのリスクが高まると言えます。正確な情報は公式サイトをご確認いただき、最終的な判断は専門家にご相談くださいね。
壁紙の下に潜むシロアリの痕跡
壁紙やクロスは一見綺麗に見えても、その裏側でシロアリ被害が進行していることがあります。壁紙の下に潜むシロアリの痕跡を見逃さないようにしましょう。
壁紙のへこみや変色
壁紙を触ったときに柔らかい部分やへこみがある場合、内部が空洞化している可能性があります。シロアリは木材の内側を食べるため、表面の壁紙だけが残った状態になるんです。
また、壁紙に不自然な変色やシミが見られることもあります。これは壁の内部で湿気がこもっていたり、シロアリが運び込んだ土や排泄物の影響かもしれません。
壁紙の浮きや剥がれ
壁紙が浮いていたり、部分的に剥がれていたりする場合も要注意です。シロアリが内部で活動することで木材の形状が変化し、壁紙が密着しなくなることがあるんですね。
特に壁の下部や床に近い部分、水回りの近くなど、湿気が多い場所で壁紙の異常が見られたら、シロアリ被害を疑ってみる必要があります。
壁紙付近の木くずや砂
壁紙の下や壁の隙間から、きな粉のような細かい木くずや砂のようなものが落ちていることがあります。これはシロアリが木材を食べた際の排泄物や、食べかすの可能性があるんです。
ただし、似たような症状を起こす害虫にキクイムシというものもいます。壁のクロスに小さな穴がいくつか開いていて、きな粉のような木くずが落ちている場合はキクイムシの可能性も考えられますね。正確な判断は専門家に任せるのが安心です。
シロアリ確認方法:空洞音と蟻道のチェック
自宅でシロアリ被害がないか確認する方法をご紹介します。専門的な知識がなくても、いくつかのポイントをチェックすることで、被害の兆候を見つけることができるんです。
壁の打音チェック
壁を軽く叩いてみて、響く音を確認しましょう。健全な壁は「コンコン」という硬い音がしますが、シロアリ被害を受けた部分は「ポコポコ」という軽い空洞音がします。
壁の内部が空洞化していると、音が変わるんですね。特に壁の下部や柱の周辺、水回りに近い場所を重点的にチェックしてみてください。叩く場所を少しずつ変えながら、音の違いを聞き分けるのがポイントです。
打音チェックのコツ
壁を叩くときは、拳の側面や指の関節部分を使って、軽くトントンと叩きます。強く叩きすぎると壁を傷めてしまうので注意しましょう。同じ壁の別の場所と音を比較すると、異常がわかりやすくなりますよ。
壁の感触チェック
壁を手のひらで触ってみて、柔らかい部分やへこむ箇所がないか確認します。通常の壁は固くしっかりしていますが、内部が空洞化していると押したときに沈むような感触があるんです。
特に壁紙やクロスが張られている場合、見た目ではわからなくても、触ると異常がわかることがあります。壁全体を手で触りながらチェックしてみましょう。
蟻道の確認
蟻道は、シロアリがいる確実な証拠です。以下の場所を重点的に確認してみてください。
- 基礎のコンクリート表面
- 床下の束柱や土台
- 壁の下部や隅
- 浴室やトイレの配管周り
- 玄関や勝手口の周辺
蟻道は幅5mm〜1cm程度の茶色い泥状の線で、表面はざらざらした感触があります。古い蟻道は乾燥して灰色がかっていることもありますが、活動中のシロアリがいる蟻道は湿っていて茶色い色をしているんです。
羽アリの痕跡チェック
羽アリが発生した後には、4枚の羽が同じ大きさで落ちていることがあります。窓際や照明の近く、玄関周辺などに羽が落ちていないか確認してみましょう。
ただし、あくまで一般的な目安ですので、少しでも不安を感じたら専門業者に調査を依頼するのが安心ですね。
外壁にもシロアリは侵入する?被害の兆候
シロアリは床下から侵入するイメージが強いですが、実は外壁からも侵入するんです。特に築10年以上経過した住宅では、外壁の劣化がシロアリの侵入経路になることがあります。
外壁のひび割れとコーキングの劣化
外壁にひび割れやコーキングの劣化があると、そこがシロアリの侵入口となります。特に地震や老朽化によって生じる細かなひび割れは見逃しがちですが、シロアリにとっては十分な侵入経路なんです。
モルタル外壁の場合、ヘアクラックと呼ばれる髪の毛ほどの細いひび割れでも、そこから雨水が浸入して内部の木材を湿らせ、シロアリを呼び寄せることがあります。
サイディング外壁の目地劣化
サイディング外壁には必ず目地と呼ばれるコーキング材でサイディングの間を埋めている箇所があります。このコーキング材が劣化してしまうと硬化により割れやひび割れが発生し、そこから雨水やシロアリが侵入するんです。
特にサイディングの目地が肉やせを起こしていたり、ひび割れている場合は要注意です。そうした隙間からいつの間にかシロアリが壁内に侵入していることがあります。
基礎断熱からの侵入
最近の住宅では基礎断熱を採用している場合がありますが、この断熱材がシロアリの侵入経路になることがあるんです。土壌から基礎断熱を通って壁内に侵入し、柱と断熱材の間の合板を食べながら2階まで被害が広がることもあります。
外壁からの侵入を防ぐために
外壁塗装の寿命は一般的に10年程度と言われています。定期的に外壁のメンテナンスを行い、ひび割れやコーキングの劣化を早期に補修することが、シロアリの侵入を防ぐ重要なポイントです。外壁塗装だけでは建物の内側を蝕むシロアリの脅威から家を守ることはできないので、シロアリ対策も併せて行うことが大切ですね。
ベランダやバルコニーからの侵入
ベランダやバルコニーの防水層が劣化すると、そこから雨水が浸入して内部の木材を湿らせます。湿った木材はシロアリにとって最高のエサ場となり、ベランダの梁や柱まで被害が及ぶことがあるんです。
ベランダ周辺の外壁に変色やシミが見られたり、雨漏りの痕跡がある場合は、早急に専門家に相談することをおすすめします。
シロアリの壁穴を見つけたときの対応策
実際にシロアリの壁穴や被害の兆候を見つけたら、どう対応すればいいのでしょうか。ここからは具体的な対処法と、知っておくべき重要なポイントを解説していきます。
シロアリ初期症状を写真でチェックする
シロアリ被害の初期症状を写真で確認することで、自宅の状況と照らし合わせることができます。早期発見のために、どんな症状に注意すべきか見ていきましょう。
羽アリの写真と特徴
シロアリの羽アリは、黒アリの羽アリとは見た目が異なります。シロアリの羽アリは体が白っぽく、4枚の羽がすべて同じ大きさなのが特徴です。一方、黒アリの羽アリは体が黒く、前の羽が後ろの羽より大きいんです。
インターネットでシロアリ初期症状の写真を検索すると、羽アリの姿や大量発生の様子を見ることができます。自宅で見つけた羽アリがシロアリかどうか判断する際の参考になりますね。
蟻道の写真と見分け方
蟻道は茶色い泥状の線として現れることが多く、基礎や柱に沿って伸びています。太さは5mm〜1cm程度で、表面はざらざらした感触があります。
写真で見ると、まるで土のトンネルが壁や基礎に張り付いているような見た目です。活動中の蟻道は湿っていて茶色い色をしていますが、古い蟻道は乾燥して灰色がかっていることもあります。
木材の食害写真
シロアリに食われた木材は、内部がスカスカになって空洞化しています。表面だけが薄く残った状態で、触ると崩れることもあるんです。
木材に1〜2mm程度の小さな穴が不規則に開いていたり、木材の表面がざらざらしている場合は、シロアリ被害の可能性があります。ただし、キクイムシなど他の害虫による被害との区別が必要なので、専門家に判断してもらうのが確実ですね。
写真を活用した確認のポイント
- 自宅で気になる箇所を写真に撮っておく
- インターネットでシロアリ被害の写真例と比較する
- 写真を専門業者に送って相談する
- 被害の進行を記録するために定期的に撮影する
壁や柱の変形写真
シロアリ被害が進行すると、壁や柱が変形したり、ひび割れたり、へこんだりすることがあります。壁の下部が不自然に膨らんでいたり、柱が傾いているように見える場合は、内部で深刻な被害が進んでいる可能性があるんです。
こうした症状が見られたら、写真に撮って記録し、すぐに専門業者に相談しましょう。放置すると建物の耐震性が著しく低下し、地震などの災害時に倒壊のリスクが高まります。正確な判断は専門家にご相談くださいね。
シロアリ被害は手遅れになる前に対処
シロアリ被害を放置すると、取り返しのつかない事態になることがあります。手遅れになる前に、早期対処が何より大切なんです。
手遅れになるとどうなるか
シロアリ被害を放置すると、以下のような深刻な問題が発生します。
- 建物の倒壊リスク: 柱や土台などの構造材が食い荒らされ、建物の強度が著しく低下します。地震や台風などの災害時に倒壊する危険性が高まるんです
- 修繕費用の高額化: 被害が広範囲に及ぶと、駆除費用だけでなく、柱の交換や壁の補修など、大規模な修繕工事が必要になります。費用は100万円以上、場合によっては300万円を超えることもあります
- 資産価値の低下: シロアリ被害の履歴は住宅の資産価値を大きく下げる要因になります。売却時にも不利になる可能性があるんですね
- 生活環境の悪化: 床がきしんだり、ドアの開閉がスムーズにできなくなったり、日常生活に支障をきたすようになります
早期発見のメリット
一方で、シロアリ被害を早期に発見できれば、以下のようなメリットがあります。
- 駆除費用が比較的安く済む(18万〜50万円程度)
- 補修範囲が限定的で、工事期間も短い
- 建物の構造的な安全性を維持できる
- 資産価値の大幅な低下を防げる
シロアリ被害は、築5年を過ぎた頃から発生しやすくなると言われています。これは、新築時に施工されたシロアリ予防薬剤の効果が約5年で切れるためです。
こんな症状が出たら手遅れ寸前
- 床を歩くと大きく沈む、揺れる
- 柱を押すと動く、傾いている
- 壁に大きなひび割れや穴が開いている
- 家全体がきしむ音がする
- ドアや窓の開閉が非常に困難
これらの症状が見られる場合、被害がかなり進行しています。すぐに専門業者に連絡して、建物の安全性を確認してもらいましょう。
定期点検の重要性
シロアリ被害を手遅れにしないためには、定期的な点検が欠かせません。一般的には5年に1度の点検が推奨されています。
専門業者による点検では、床下や壁内部など、普段は見えない場所もしっかり確認してもらえます。多くの業者が無料点検を実施しているので、まずは相談してみるのがいいかなと思います。
私自身、家のメンテナンスは後回しにしがちなんですが、シロアリに関しては早期対応が本当に大切だと実感しています。少しでも不安を感じたら、すぐに行動することをおすすめしますね。
シロアリに食われた柱の補修はどうする
シロアリに食われた柱を発見したら、適切な補修が必要です。柱は建物の構造を支える重要な部材なので、被害の程度に応じた正しい対処が求められます。
被害の程度による補修方法
柱の補修方法は、被害の程度によって大きく3つに分けられます。
軽度の被害(被害が小さい場合)
柱の表面や一部のみが食害されている場合は、薬剤注入と外部補強で対応できることがあります。被害箇所に専用の薬剤を注入してシロアリを駆除し、金属製の補強材や木材を添えて強度を補います。
この場合の補修費用は1〜5万円程度で済むことが多いですね。ただし、あくまで軽度の被害に限られます。
中度の被害(部分補修が必要な場合)
柱の一部が大きく空洞化している場合は、被害部分の交換が必要になります。柱の被害箇所を切り取り、新しい木材を継ぎ足す方法です。
この場合の補修費用は5〜100万円程度と幅があります。被害の範囲や柱の位置(構造上重要かどうか)、アクセスのしやすさによって費用が変動するんです。
重度の被害(柱の全体交換が必要な場合)
柱の大部分が食い荒らされてスカスカになっている場合は、柱の全体交換が必要です。一旦建物を支える仮設の柱を立てて、既存の柱を撤去し、新しい柱に交換します。
この場合の補修費用は10〜100万円以上かかることがあります。複数の柱が被害を受けている場合は、さらに高額になる可能性があるんですね。
| 柱の状況 | 補修・補強方法 | 補修費用の目安 |
|---|---|---|
| 被害が小さい場合 | 薬剤注入と外部補強 | 1〜5万円程度 |
| 部分補修が必要な場合 | 被害部分の交換 | 5〜100万円程度 |
| 被害が大きい場合 | 柱の全体交換 | 10〜100万円以上 |
DIYでの応急処置はおすすめできない
ホームセンターなどでシロアリ駆除剤や木材補修材が販売されていますが、柱の補修に関してはDIYでの対応はおすすめできません。
柱は建物の構造を支える重要な部材であり、不適切な補修は建物の安全性を損なう恐れがあるんです。また、表面的に補修しても、内部でシロアリが生き残っていれば被害は拡大し続けます。
柱のシロアリ被害を見つけたら、必ず専門のリフォーム業者やシロアリ駆除業者に相談しましょう。
リフォーム業者に依頼する
柱の補修は、シロアリ駆除と同時に行うのが一般的です。まずシロアリを完全に駆除してから、被害を受けた柱の補修を行います。
依頼する業者は、シロアリ駆除と補修工事の両方に対応できるところを選ぶとスムーズです。別々の業者に依頼すると、工事の調整が複雑になったり、費用が割高になることがあるんですね。
シロアリ被害の修繕及び駆除費用は雑損控除の対象
実は、シロアリ被害の駆除費用や修繕費用は、確定申告で雑損控除の対象になることがあります。一定の条件を満たせば、税金の還付を受けられる可能性があるので、領収書はしっかり保管しておきましょう。詳しくは税務署や税理士にご相談ください。
補修後の予防対策も忘れずに
柱の補修が完了したら、再発防止のための予防対策も忘れずに行いましょう。新しく設置した柱にも防蟻処理を施し、定期的な点検を続けることが大切です。
床下の湿気対策や換気改善なども併せて行うと、より効果的にシロアリの再発を防げますよ。
シロアリ駆除の方法と業者選びのポイント
シロアリ駆除には主に2つの工法があります。それぞれの特徴を理解して、自宅の状況に合った方法を選ぶことが大切ですね。
バリア工法とは
バリア工法は、薬剤を散布して建物にバリア(防護壁)を作る方法です。床下の土壌や木材に直接薬剤を散布し、シロアリを駆除すると同時に侵入を防ぎます。
バリア工法の特徴は以下の通りです。
- 即効性が高い: 薬剤を散布した直後から効果を発揮します
- 費用が比較的安い: 1平方メートルあたり約2,000〜2,500円、坪単価で6,000〜10,000円程度
- 効果の持続期間: 約5年間
- 広範囲に対応: 被害がない床下全体に薬剤を散布し、建物全体にバリアを張ることができます
ただし、薬剤を使用するため、小さなお子さんやペットがいる家庭では注意が必要です。最近は人体への影響が少ない薬剤も開発されていますが、事前に業者に確認しておくと安心ですね。
ベイト工法とは
ベイト工法は、毒餌(ベイト剤)を設置してシロアリの巣ごと駆除する方法です。建物の周囲にベイトステーションという容器を設置し、シロアリが毒餌を巣に持ち帰ることで、巣全体を根絶します。
ベイト工法の特徴は以下の通りです。
- 安全性が高い: 人体やペットへの影響が非常に少ない薬剤を使用します
- 巣ごと駆除: シロアリの巣全体を根絶できるため、再発リスクが低い
- 効果の持続: ベイト剤設置期間中は継続的に効果があります
- 初年度費用: 1平方メートルあたり約3,000〜5,000円、坪単価で7,000〜12,000円程度
- 2年目以降: 1平方メートルあたり約1,000〜2,000円(メンテナンス費用)
ただし、即効性がないのがデメリットで、効果が現れるまでに6〜12ヶ月ほどかかることがあります。
| 比較項目 | バリア工法 | ベイト工法 |
|---|---|---|
| 費用 | ◎ 約2,165円/㎡ | △ 約4,802円/㎡(初年度) |
| 即効性 | ◎ すぐに効果 | △ 6〜12ヶ月後に効果 |
| 持続性 | ○ 約5年間 | ◎ ベイト剤設置期間中は永続 |
| 安全性 | ○ 低毒性薬剤使用 | ◎ 非常に安全 |
信頼できる業者の選び方
シロアリ駆除業者を選ぶ際には、以下のポイントをチェックしましょう。
1. 公益社団法人日本しろあり対策協会の会員か確認する
日本しろあり対策協会は、シロアリ防除業界の健全な発展を目的とした団体です。会員業者は一定の技術水準と倫理規定を守ることが求められているので、信頼性の目安になります。
2. しろあり防除施工士の資格保有者がいるか
しろあり防除施工士は、シロアリ駆除に関する専門的な知識と技術を持つことを証明する資格です。有資格者が在籍している業者を選ぶと安心ですね。
3. 施工実績と口コミを確認する
業者のホームページやインターネットの口コミで、施工実績や評判を確認しましょう。長年の実績がある業者や、良い口コミが多い業者は信頼できる可能性が高いです。
4. 見積もりは複数社から取る
必ず2〜3社から見積もりを取って比較しましょう。一社だけでは、その金額が適正かどうか判断できません。見積書の内容も、単価や工事の詳細が明記されているか確認してください。
5. 保証期間とアフターサービスを確認する
施工後の保証期間(通常は5年)や、万が一再発した場合の対応について、契約前にしっかり確認しておきましょう。保証内容が明確な業者を選ぶと安心です。
6. 無料点検を活用する
多くの業者が無料点検を実施しています。まずは点検を依頼して、被害の状況や必要な工事について説明を受けましょう。点検時の対応や説明の丁寧さも、業者選びの重要なポイントです。
悪質業者に注意
残念ながら、シロアリ駆除業界には悪質な業者も存在します。以下のような業者には注意が必要です。
- 突然訪問してきて、不安を煽るような説明をする
- 「今すぐ契約しないと大変なことになる」と契約を急かす
- 見積もりが異常に高額、または逆に安すぎる
- 契約書や保証書を発行しない
- 使用する薬剤の説明がない
こうした業者には依頼しないようにしましょう。最終的な判断は専門家にご相談くださいね。
シロアリが壁に穴を開けたら:被害拡大を防ぐまとめ
ここまで、シロアリが壁に穴を開ける理由から、確認方法、そして駆除や補修までの対処法を詳しく見てきました。最後に、重要なポイントをまとめておきますね。
シロアリが壁に穴を開けるのは深刻なサイン
シロアリが壁に穴を開けているのは、内部の木材を食べ尽くして空洞化し、被害がかなり進行している証拠です。壁を叩いて空洞音がしたり、壁紙がへこんだり、不自然な土が付着していたら、すぐに専門業者に相談しましょう。
早期発見が被害を最小限に抑える鍵
シロアリ被害は早期に発見できれば、駆除費用も補修範囲も最小限に抑えられます。定期的な点検と、日常的な観察が大切なんです。
以下のような症状が見られたら、早めに対処しましょう。
- 羽アリの発生
- 蟻道の存在
- 壁や床のきしみ音、フカフカ感
- 壁を叩いたときの空洞音
- 壁紙のへこみや変色
- 外壁のひび割れやコーキングの劣化
自己判断での対処は避ける
シロアリ被害を見つけても、自分で市販の薬剤を大量に使ったり、柱を補修しようとするのは避けましょう。不適切な対処は被害を拡大させたり、建物の安全性を損なう恐れがあります。
必ず専門の業者に調査と駆除、補修を依頼してください。複数の業者から見積もりを取り、信頼できる業者を選ぶことが大切ですね。
予防対策も忘れずに
駆除と補修が完了したら、再発防止のための予防対策も忘れずに行いましょう。
- 5年ごとの定期的なシロアリ予防処理
- 床下の換気改善と湿気対策
- 外壁のメンテナンス(ひび割れやコーキングの補修)
- 家の周囲に木材やダンボールを置かない
- 雨漏りや水漏れの早期修理
シロアリ被害を防ぐための心得
- 定期的な点検を怠らない(5年に1度が目安)
- 異常を見つけたらすぐに専門家に相談する
- 予防対策を継続的に行う
- 信頼できる業者と長期的な関係を築く
住宅の資産価値を守るために
シロアリ被害は、住宅の資産価値を大きく損なう要因になります。逆に言えば、適切なシロアリ対策を継続することで、住宅の価値を長期的に維持できるということです。
私たちの家は人生で最も大きな買い物であり、家族の安全を守る大切な場所ですよね。シロアリから家を守ることは、家族の未来を守ることにもつながるんです。
壁に穴を見つけたり、少しでも不安を感じたら、放置せずにすぐに行動しましょう。早期対応が、被害を最小限に抑え、家族の安全と住宅の価値を守る最善の方法です。正確な情報は公式サイトをご確認いただき、最終的な判断は専門家にご相談くださいね。