
家の中でシロアリを一匹でも見かけたら、正直かなりドキッとしますよね。たった一匹だから大丈夫かなと思いたい気持ちもわかりますが、実はその一匹の背後には数万匹から数十万匹のシロアリが潜んでいる可能性があるんです。
シロアリは集団で生活する昆虫で、一匹見つかったということはすでにコロニーが形成されている証拠かもしれません。床下に数万匹いる可能性や、家の中に大量発生している状況も考えられます。放置してしまうと家の耐震性が低下し、最悪の場合は倒壊のリスクまで高まってしまいます。
この記事では、シロアリが一匹いたら具体的にどうすべきか、応急処置から専門業者への相談まで詳しく解説していきます。シロアリと間違える虫の見分け方や、庭にシロアリがいたら家への侵入リスクがどれくらいあるのか、さらにシロアリ手遅れになる前に確認すべき症状まで網羅的にお伝えしますね。
ポイント
- シロアリが1匹見つかったときの正しい対処法と応急処置
- シロアリと間違える虫の見分け方と特徴
- シロアリがいる家の特徴と危険なサイン
- シロアリの家がボロボロになる前の早期対応の重要性
シロアリが一匹いたら速やかにすべき対処と確認
シロアリを家の中で一匹でも見つけたら、まず冷静になることが大切です。この章では、発見直後にやるべき応急処置から、専門業者への相談までの流れをわかりやすく解説していきます。
シロアリが1匹見つかったとき最初にやるべきこと
家の中でシロアリを一匹見つけたら、まず深呼吸して落ち着きましょう。パニックになって市販の殺虫剤を振りまくのは絶対にNGです。
最初にやるべきことは、発見した状況を記録することです。スマートフォンで写真を撮っておくと、後で専門業者に相談するときに役立ちます。撮影する際は、シロアリそのものだけでなく、発見した場所や周辺の状況も一緒に撮っておくといいですね。
記録すべきポイント
発見時に確認しておきたいのは以下の点です。
- 発見した日時
- 発見した場所(玄関、リビング、浴室など具体的に)
- シロアリの数(一匹だけか、複数いたか)
- シロアリの色や形(白っぽいか、黒っぽいか、羽があるか)
- 周辺の状況(湿気が多い、木材が近くにあるなど)
これらの情報は、業者が被害の進行度を判断する際の重要な手がかりになります。シロアリが一匹いたらその周辺には必ず仲間がいると考えて、発見場所の周辺もよく観察してください。床下点検口が近くにあれば、可能な範囲で覗いてみるのもいいかもしれません。
すぐに連絡すべき相手
記録を取ったら、次にすべきは相談先への連絡です。賃貸住宅にお住まいの方は管理会社や大家さんへ、持ち家の方はシロアリ駆除専門業者に連絡しましょう。新築から5年以内で保証期間内であれば、施工会社に連絡するのも一つの方法です。
多くの専門業者は無料で点検を実施しています。一匹でも見つかった時点で、すぐに点検を依頼することをおすすめします。早期発見・早期対処が、被害を最小限に抑える最も効果的な方法ですから。
殺虫剤を使わずに捕獲する理由と正しい方法
シロアリを見つけると、反射的に殺虫剤をかけたくなる気持ちはよくわかります。でも、ちょっと待ってください。市販の殺虫剤を使うのは、実は逆効果になることが多いんです。
殺虫剤がNGな理由
殺虫剤をシロアリに直接噴射すると、その場にいるシロアリは確かに死にます。でも問題は、殺虫剤の成分に驚いたシロアリたちが家中に散らばってしまうことなんです。
シロアリはもともと集団で行動する習性があります。危険を察知すると、仲間に警告を発して別の場所に移動してしまいます。結果的に、駆除が難しくなったり、被害が広範囲に拡大したりする可能性があるんですね。
殺虫剤を使うとこんなデメリットが
- シロアリが家中に分散してしまう
- 専門業者による駆除が難しくなる
- 被害箇所の特定が困難になる
- 根本的な解決にならない
安全な捕獲方法
では、どうやってシロアリを処理すればいいのか。おすすめの方法をいくつかご紹介しますね。
粘着テープを使う方法が最も簡単です。ガムテープやセロハンテープなどで、シロアリをそっと貼り付けて捕獲します。この方法なら、シロアリを刺激せずに処理できますし、捕獲したシロアリを業者に見せることもできます。
掃除機で吸い取る方法も有効です。ただし、吸い取った後は掃除機のパックやゴミをすぐに密閉して処分しましょう。掃除機の中でシロアリが生き延びている可能性もあるので、念のため殺虫剤をパックの中に吹きかけてから捨てるといいですね。
熱湯をかける方法も効果的です。シロアリは12〜30℃が活動に適した温度で、70〜100℃の熱湯をかければ駆除できます。ただし、これは屋外や台所のシンクなど、熱湯を使っても問題ない場所に限られます。室内のフローリングや畳に熱湯をかけるのは避けてください。
捕獲後の保管
捕獲したシロアリは、小さな容器やジップロック袋に入れて保管しておきましょう。専門業者に見せることで、シロアリの種類を特定してもらえますし、被害の程度を判断する材料にもなります。写真だけでなく実物があると、より正確な診断が可能になるんです。
シロアリと間違える虫の見分け方と特徴
実は、シロアリと間違えやすい虫はいくつか存在します。正しく見分けることができれば、不要な心配をせずに済みますし、逆に本当にシロアリだった場合は迅速に対応できますよね。
シロアリとクロアリの羽アリの違い
最も間違えやすいのが、クロアリの羽アリです。春から初夏にかけて、クロアリも繁殖のために羽アリが発生するんですが、これをシロアリと勘違いするケースが本当に多いんです。
見分けるポイントは大きく3つあります。
| 見分けるポイント | シロアリの羽アリ | クロアリの羽アリ |
|---|---|---|
| 胴体の形 | 寸胴でくびれがない | 腰の部分にくびれがある |
| 触角の形 | まっすぐで数珠状 | 「く」の字に曲がっている |
| 羽の大きさ | 4枚ともほぼ同じ大きさ | 前の羽が大きく後ろの羽が小さい |
| 羽の取れやすさ | 非常に取れやすい | 簡単には取れない |
一番わかりやすいのは胴体のくびれの有無です。シロアリはずん胴体型で、頭から胴体まで同じような太さですが、クロアリははっきりとしたくびれがあります。これだけでもかなり判別できるはずです。
その他の間違えやすい虫
シロアリと間違えやすい虫は他にもいくつかあります。
チャタテムシは、湿気の多い場所に発生する小さな虫で、シロアリの職蟻(働きアリ)と色や大きさが似ています。ただし、チャタテムシは本や紙類、カビを食べる虫なので、木材を食害することはありません。動きが素早く、よく見ると体が平たいのが特徴です。
イエヒメアリも、体が小さく淡い色をしているためシロアリと間違えられることがあります。でも、よく観察するとアリ特有のくびれがあるので見分けられます。甘いものに群がる習性があるので、台所で見かけたらイエヒメアリの可能性が高いですね。
クロバネキノコバエは、観葉植物の土から発生する小さな黒い虫です。羽アリと間違えることもありますが、飛び方がふわふわしていて、光に集まる習性があります。
見分けがつかないときは
どうしても判断がつかない場合は、虫を捕獲して写真を撮り、専門業者に相談するのが確実です。多くの業者は写真を見ただけでもある程度判別してくれますよ。無料相談を受け付けている業者も多いので、気軽に問い合わせてみてください。
シロアリの家の中どこから入ってくるのか
家の中でシロアリを見つけたら、どこから入ってきたのか気になりますよね。シロアリの侵入経路を知っておくことで、予防対策にも役立ちます。
シロアリの主な侵入ルート
日本で最も一般的なヤマトシロアリやイエシロアリは、必ず地面の下、つまり土を経由して侵入してきます。シロアリは乾燥を極度に嫌う生き物で、土の中に巣を作り、そこから蟻道と呼ばれるトンネルを伸ばして建物に侵入するんです。
蟻道というのは、シロアリが土や排泄物、木材のかけらなどを使って作る通路のこと。これを作ることで、乾燥から身を守りながら移動できるわけです。蟻道は幅5〜10mmくらいの茶色い筋状のもので、基礎の表面や束、床下の木材に沿って作られることが多いです。
具体的な侵入箇所
シロアリが建物に侵入する具体的な場所をいくつか挙げてみますね。
基礎と土台の接合部分は、シロアリの格好の侵入口です。コンクリートの基礎にわずかな隙間やひび割れがあると、そこからシロアリが侵入してきます。特に築年数が経過した建物では、基礎のクラック(ひび割れ)が発生しやすく、注意が必要です。
床下換気口の周辺も侵入されやすい場所です。換気口の枠と基礎の隙間、換気口の内側に蟻道が作られることがあります。植木鉢やエアコンの室外機などで換気口を塞いでしまうと、床下の湿気が高まり、シロアリにとって居心地の良い環境になってしまいます。
玄関や勝手口の上がり框も要注意ポイントです。土間コンクリートと木材が接している部分は、シロアリが直接木材にアクセスできる場所なので、侵入されやすいんです。
浴室や洗面所、トイレなどの水回りは、湿気が多くシロアリが好む環境です。タイルの目地や配管周りの隙間から侵入し、床下の木材を食害することがあります。特に古いタイル張りの浴室は要注意ですね。
2階への侵入経路
シロアリは床下だけでなく、条件が揃えば2階にも侵入します。壁の中の柱を伝って上がっていったり、外壁と内壁の間の空間を通って移動したりするんです。特にイエシロアリは活動範囲が広く、建物全体に被害が広がることもあります。
アメリカカンザイシロアリの場合
近年問題になっているアメリカカンザイシロアリは、上記とは異なる侵入経路を持ちます。このシロアリは乾燥した木材を好み、輸入家具や木材に紛れて侵入します。羽アリが窓から飛んで入ってくることもあるため、土の中からの侵入だけを警戒していても防げません。黒っぽい小さな糞が木材の下に落ちているのが特徴です。
専門業者への無料点検を依頼する流れ
シロアリを一匹でも見つけたら、自分で対処しようとせず、専門業者に点検を依頼するのが最も確実で安全な方法です。ここでは、業者への依頼から点検までの流れを説明しますね。
業者選びのポイント
まず大切なのは、信頼できる業者を選ぶことです。シロアリ駆除業者は数多くありますが、中には高額な契約を迫る悪質な業者も存在します。
選ぶ際のポイントとしては、公益社団法人日本しろあり対策協会に加盟している業者かどうかを確認するといいですね。この協会の認定を受けた「しろあり防除施工士」がいる業者なら、一定の技術と知識を持っていると判断できます。
また、複数の業者から見積もりを取ることも重要です。最低でも2〜3社に点検と見積もりを依頼して、内容を比較検討しましょう。極端に安い業者も、逆に高額すぎる業者も注意が必要です。
問い合わせ時に伝えること
業者に連絡する際は、以下の情報を伝えるとスムーズです。
- シロアリを発見した日時と場所
- 発見したシロアリの数と特徴(色、羽の有無など)
- 建物の築年数
- 過去にシロアリ駆除や予防処理をしたことがあるか
- 床下点検口の有無
これらの情報があれば、業者側も事前におおよその状況を把握でき、点検当日に必要な準備ができます。
無料点検の内容
多くの業者は、初回の点検を無料で実施しています。点検では、以下のようなことが行われます。
床下の点検が中心になります。床下点検口から床下に入り、基礎や土台、束、床組などにシロアリの被害がないか、蟻道がないかを目視で確認します。湿気の状態やカビの有無なども同時にチェックされることが多いですね。
建物外周の点検も重要です。基礎の表面、外壁、換気口周辺、庭の木材などを確認します。基礎表面に蟻道がないか、庭に木材や段ボールが放置されていないかなども見られます。
室内の点検では、浴室や洗面所、トイレなどの水回り、玄関、押し入れ、畳のある部屋などを確認します。床のきしみ、壁の変色、柱の食害痕などがないかをチェックします。
点検後の流れ
点検が終わると、業者から被害状況の説明があります。被害が確認された場合は、駆除が必要な範囲、使用する薬剤、工事の内容、費用などについて詳しく説明を受けます。
この時点で契約を急かされても、その場で決めなくて大丈夫です。他の業者の見積もりと比較してから判断しましょう。見積書は必ず書面でもらい、作業内容、使用薬剤、保証内容、総費用などが明記されているか確認してください。
点検時に確認すべきこと
- 被害の程度と範囲
- 駆除方法の種類(バリア工法、ベイト工法など)
- 使用する薬剤の安全性
- 工事にかかる日数
- 保証期間と保証内容
- 総費用(税込み)
不明な点や疑問に思うことがあれば、遠慮せずに質問しましょう。誠実な業者なら、丁寧に説明してくれるはずです。正確な情報は公式サイトをご確認いただき、最終的な判断は専門家にご相談くださいね。
シロアリが一匹いたら家に起きる深刻な被害
シロアリが一匹でも見つかったということは、家の構造に深刻なダメージが進行している可能性があります。この章では、シロアリが引き起こす具体的な被害と、放置した場合のリスクについて詳しく見ていきましょう。
床下に数万匹いる可能性と家の中に大量発生する理由
シロアリを一匹見つけたとき、「たった一匹だから大丈夫」と思いたくなる気持ちはよくわかります。でも残念ながら、シロアリが一匹いたらその周辺には数万匹から100万匹ものシロアリがいると考えた方がいいんです。
シロアリの巣の規模
シロアリは集団で生活する社会性昆虫です。地下に巣(コロニー)を形成し、女王アリを中心に組織化された集団を作ります。ヤマトシロアリの場合、一つのコロニーには数万匹から数十万匹のシロアリが生活していると言われています。
イエシロアリになるとさらに規模が大きく、一つのコロニーに100万匹以上が生息することもあるんです。そして、100万匹のシロアリが1日に食べる木材の量は約70gとされています。単純計算で1年間に約25kg、つまり25kgの木材が失われることになります。
なぜ家の中に現れるのか
通常、シロアリは光や乾燥を嫌うため、床下や壁の中など目に見えない場所で活動しています。それでも家の中でシロアリを見かけるということは、以下のような状況が考えられます。
被害がかなり進行している可能性が高いです。床下だけでなく、壁の中や柱の内部まで食害が進み、シロアリの活動範囲が室内にまで広がっている状態かもしれません。
羽アリの群飛の時期である可能性もあります。ヤマトシロアリは4〜5月頃、イエシロアリは6〜7月頃に、繁殖のために羽アリが一斉に飛び立ちます。この時期に室内で羽アリを大量に見かけたら、建物内部にコロニーが存在している証拠です。
湿度の高い環境がシロアリを引き寄せています。雨漏りや水漏れ、結露などで室内の湿度が高くなると、シロアリにとって居心地の良い環境になります。特に浴室や洗面所、台所などの水回りは要注意です。
大量発生のサイン
家の中に大量発生している場合、以下のようなサインが現れることがあります。
- 窓際や照明の周りに羽アリが集まっている
- 床や窓際に大量の羽が落ちている(羽アリは交尾後に羽を落とす)
- 壁や柱の表面に砂粒状のものが落ちている(シロアリの糞)
- 複数の部屋で同時にシロアリを目撃する
- 夜間に壁の中からカサカサと音がする
これらのサインが一つでも当てはまったら、すぐに専門業者に調査を依頼してください。被害が広範囲に及んでいる可能性が高く、早急な対処が必要です。
シロアリがいる家の特徴と危険なサイン
シロアリ被害に遭いやすい家には、いくつかの共通した特徴があります。自宅が当てはまるかどうか、チェックしてみてください。
シロアリを引き寄せる家の条件
湿気が多い環境は、シロアリにとって最高の住処です。床下の風通しが悪い、換気口が塞がれている、雨漏りや水漏れがある、結露が多いなどの状況がある家は要注意ですね。
家の周辺に木材を放置しているのも危険です。庭に古い木材、切り株、ウッドデッキ、木製の柵などがある場合、それらがシロアリの餌場となり、そこから家屋に侵入してきます。段ボールや古新聞を外に積んでいるのも良くありません。
築年数が5年以上経過している場合、新築時のシロアリ予防処理の効果が薄れてきている可能性があります。一般的に、シロアリ予防の薬剤効果は5年程度とされているため、定期的な点検と再処理が必要です。
日当たりや風通しが悪い立地も影響します。川や池の近く、北向きの斜面、周囲を建物や樹木に囲まれているなど、湿気がこもりやすい環境はシロアリが発生しやすいです。
危険なサインの見分け方
シロアリ被害の初期段階で気づくことができれば、被害を最小限に抑えられます。以下のようなサインがないか、定期的にチェックしましょう。
蟻道の発見は、最も確実なシロアリ存在の証拠です。基礎の表面、束、配管、外壁などに、茶色い土でできたトンネル状のものが見られたら、それが蟻道です。幅5〜10mmくらいで、表面がザラザラしています。
羽アリの発生も重要なサインです。春から初夏にかけて、窓際や照明の周りに黒っぽい羽アリが大量に現れたら、すぐに確認してください。シロアリの羽アリか、クロアリの羽アリかを見分けることが大切です。
木材の変色や変形にも注意が必要です。柱や壁、床材などの木材が黒ずんでいたり、表面が波打っていたり、ぶよぶよした感触があったりしたら、内部が食害されている可能性があります。
床のきしみや沈みは、床下の木材が食害されているサインかもしれません。歩くとふわふわする、沈む感じがする、以前よりきしむ音が大きくなったなどの変化があれば要注意です。
ドアや窓の建て付けが悪くなる</strong こともあります。シロアリが柱や土台を食害すると、建物全体が歪んで、ドアや窓の開閉がスムーズにできなくなることがあります。
今すぐできるセルフチェック
- 基礎の表面を懐中電灯で照らして蟻道がないか確認
- 玄関や浴室の木部を軽く叩いて空洞音がしないかチェック
- 押し入れの床板を踏んで沈まないか確認
- 床下点検口から覗いて、異常がないか目視
- 窓際や照明の下に羽や死骸が落ちていないか確認
庭にシロアリがいたら家への侵入リスク
庭でシロアリを発見した場合、「家の外だから大丈夫」と思ってしまうかもしれませんが、実はかなり危険な状況なんです。庭にシロアリがいるということは、家への侵入リスクが非常に高いと考えてください。
庭から家へのルート
シロアリは土の中に巣を作り、そこから蟻道を伸ばして餌となる木材を探します。庭にシロアリがいるということは、その巣が家の近くにある可能性が高いということです。
庭の木材や切り株を餌にしているシロアリは、その餌がなくなったり不足したりすると、新たな餌を求めて範囲を広げていきます。そのとき、最も近くにある木材、つまり家の構造材が次のターゲットになってしまうんです。
特に以下のような状況があると、侵入リスクが高まります。
- 庭の木材が家の基礎に近い場所にある
- ウッドデッキや木製フェンスが家に接続している
- 庭の木や植木が家の外壁に接触している
- 家の周囲に古い木材や段ボールが放置されている
- 雨樋の排水が家の基礎周りに溜まっている
庭で発見したときの対処法
庭でシロアリを発見したら、まず発見場所と家の基礎との距離を確認してください。3m以内であれば、すでに家に侵入している可能性も考えられます。
次に、餌となっているものを取り除くことが重要です。古い木材、切り株、ウッドチップ、段ボールなどがあれば、速やかに処分しましょう。ただし、すでにシロアリが大量にいる木材を動かすと、シロアリが散らばって別の場所に移動してしまう可能性があるので注意が必要です。
庭の木材を処分する場合は、ビニール袋に入れて密閉してから捨てるか、シロアリごと焼却処分するのが確実です。ただし、焼却は自治体の規則を確認してから行ってくださいね。
家の床下点検も必ずセットで行うべきです。庭にシロアリがいる時点で、すでに家にも侵入している可能性があります。専門業者に依頼して、家全体の点検をしてもらいましょう。
庭の環境改善
シロアリを寄せ付けないためには、庭の環境を整えることも大切です。
- 家の周囲に木材や段ボールを置かない
- ウッドデッキやフェンスは定期的に点検し、劣化したら交換する
- 植木は家から離して植える(最低50cm以上)
- 雑草を定期的に刈って、風通しを良くする
- 家の基礎周りの土が常に湿っている状態を避ける
- 雨樋の排水を家から離れた場所に流す
これらの対策を行うことで、シロアリが家に近づきにくい環境を作ることができます。すでに被害が出ている場合でも、環境改善は再発防止に役立ちますよ。
シロアリ手遅れになる前に見るべき症状
シロアリ被害が「手遅れ」と呼ばれる状態になる前に、いくつかの症状が現れます。これらのサインを見逃さないことが、家を守る上で非常に重要です。
初期症状から末期症状への進行
シロアリ被害は段階的に進行します。初期の段階で発見できれば、被害も修繕費用も最小限に抑えられますが、放置すると深刻な状態になっていきます。
初期段階では、目に見える被害はほとんどありません。この段階では、蟻道の発見、羽アリの発生、床下の木材に小さな食害痕が見られる程度です。専門家でないと気づきにくいレベルですが、この時点で駆除できれば理想的ですね。
中期段階になると、床のきしみ、壁や柱を叩いたときの空洞音、木材の一部が変色するなどの症状が現れます。この段階でも適切な処置をすれば、大規模な修繕は避けられることが多いです。
末期段階に入ると、床が沈む、柱が傾く、壁に亀裂が入る、ドアや窓が閉まらなくなるなど、構造的な問題が顕在化します。この状態になると、駆除だけでなく大規模な修繕工事が必要になり、費用も数百万円規模になることがあります。
手遅れになる前の危険サイン
以下のような症状が見られたら、かなり被害が進行している可能性があります。すぐに専門業者に調査を依頼してください。
床がふわふわする・沈むのは、床下の根太や大引きが食害されている証拠です。特に浴室やトイレ、洗面所など水回りの床で感じることが多いです。歩くたびに床が沈む感じがしたら、かなり危険な状態です。
柱や壁を叩くと空洞音がするときは、内部がスカスカになっている可能性があります。正常な木材を叩くと「コンコン」という硬い音がしますが、食害を受けた木材は「ポコポコ」という空洞音がします。
壁や天井にシミや変色がある場合、雨漏りかシロアリ被害の可能性があります。シロアリは湿気を運びながら活動するため、被害箇所が湿って変色することがあるんです。黒ずみや褐色に変色している部分は特に注意が必要です。
ドアや窓の建て付けが急に悪くなったときは、柱や土台が食害されて建物が歪んでいる可能性があります。以前はスムーズに開閉できたのに、最近は引っかかるようになったというのは危険なサインです。
外壁や基礎に長い亀裂が入っているのも、構造的な問題のサインです。シロアリが土台や柱を食害すると、建物全体の強度が低下して、壁にクラックが入ることがあります。
自己診断の限界
これらの症状をセルフチェックすることは大切ですが、素人判断には限界があります。床下や壁の中など、目に見えない場所で被害が進行していることも多いんです。
こんな考えは危険です
- 「まだ大丈夫そうだから様子を見よう」
- 「シロアリらしきものは見なくなったから治った」
- 「少しの被害だから気にしない」
- 「お金がかかるから後回しにしよう」
シロアリは目に見えないところで確実に被害を広げています。早期発見・早期対処が、結果的に最も費用を抑える方法なんです。
少しでも気になる症状があれば、専門業者による点検を受けることをおすすめします。多くの業者は無料点検を実施していますし、点検だけなら費用はかかりません。正確な診断と適切な処置については、必ず専門家にご相談くださいね。
シロアリの家がボロボロになる前に早期対応が重要な理由
シロアリ被害を放置すると、家は本当にボロボロになってしまいます。ここでは、なぜ早期対応が重要なのか、具体的な理由を見ていきましょう。
家の耐震性が著しく低下する
シロアリが最も恐ろしいのは、家の構造を支える重要な部分を食べてしまうことです。土台、柱、梁、筋交いといった耐力壁を構成する木材が食害されると、建物の耐震性が大きく低下します。
阪神淡路大震災では、倒壊した建物の約8割にシロアリ被害または腐朽があったという調査結果があります。シロアリ被害を受けた建物は、地震の際に倒壊するリスクが格段に高まるんです。
特に築年数が古い建物の場合、もともと現行の耐震基準を満たしていない可能性があります。そこにシロアリ被害が加わると、震度5強程度の地震でも倒壊する危険性があると言われています。
修繕費用が雪だるま式に増える
シロアリ被害は時間とともに確実に拡大していきます。初期段階で駆除すれば、費用は15〜30万円程度で済むことが多いです。しかし、被害が進行すると状況は一変します。
中期段階になると、駆除費用に加えて部分的な修繕工事が必要になり、合計で50〜100万円程度かかることもあります。末期段階になると、土台の交換、柱の補強、床の張り替えなど大規模な工事が必要になり、数百万円から場合によっては1000万円を超えることもあるんです。
| 被害の段階 | 必要な処置 | おおよその費用 |
|---|---|---|
| 初期段階 | シロアリ駆除のみ | 15〜30万円 |
| 中期段階 | 駆除+部分的な修繕 | 50〜100万円 |
| 末期段階 | 駆除+大規模修繕工事 | 200〜1000万円以上 |
つまり、早く対処すればするほど、トータルの費用は抑えられるということです。「もったいない」と思って放置すると、結果的に何倍もの費用がかかってしまいます。
家の資産価値が大きく下がる
シロアリ被害を受けた家は、不動産としての価値が大幅に低下します。将来、家を売却したり、リフォームしたりする際に、シロアリ被害の履歴があると買い手がつきにくくなります。
不動産取引では、シロアリ被害の有無は重要な告知事項です。被害があったことを隠して売却すると、後からトラブルになる可能性もあります。適切に駆除と修繕を行い、その記録を残しておくことが大切ですね。
健康への影響も
シロアリ被害が進行すると、木材の腐朽が進み、カビが発生しやすくなります。カビはアレルギーや呼吸器疾患の原因になることがあります。特に小さなお子さんや高齢者がいるご家庭では、健康面でのリスクも無視できません。
また、シロアリ被害によって床が傾いたり、段差ができたりすると、転倒事故のリスクも高まります。高齢者の転倒は骨折などの重大な怪我につながることもあるため、安全面からも早期対応が重要です。
早期発見のための定期点検
シロアリの家がボロボロになるのを防ぐ最も効果的な方法は、定期的な点検です。一般的には、5年に一度の点検が推奨されています。
新築時にシロアリ予防処理をしていても、その効果は約5年で切れます。築5年を過ぎたら、まず一度プロの点検を受けることをおすすめします。その後も定期的に点検を続けることで、万が一シロアリが侵入しても初期段階で発見できます。
定期点検のメリット
- シロアリ被害を初期段階で発見できる
- 修繕費用を最小限に抑えられる
- 家の耐震性を維持できる
- 不動産価値を守れる
- 家族の安全と健康を守れる
「シロアリが一匹いたら」という状況は、決して軽視できない危険なサインです。一匹見つかったということは、目に見えないところで大きな被害が進行している可能性が高いということを忘れないでください。
シロアリ被害は、早期発見・早期対処が何よりも重要です。少しでも気になることがあれば、迷わず専門業者に相談しましょう。無料点検を実施している業者も多いので、まずは現状を正確に把握することから始めてくださいね。あくまで一般的な目安ですので、正確な情報は公式サイトをご確認いただき、最終的な判断は専門家にご相談ください。